201505May.

イスカル湖とボロヴェツ

3月半ばまで雪が降りずっと暗かった今年のブルガリア。まだ緑萌えるには少しかかりそうな日が続いています。でも復活祭やゲルギョフ・デンなどの祝日、そして卒業シーズンと、お休みやウキウキさせるイベントが続きます。個人的には海のリゾートも好きなのですが、キラキラした季節の始まりを感じることのできる今なら、オススメは内陸ソフィアからもほど近い、サモコフ方面に山を登っていくコースです。

木々の間を登っていく道を車で行くとパッと開けたところに出ます。そこはダムによってできた湖で、そこにあった村の名前をとって「イスカル湖」と呼ばれています。夏には釣り、ボートやヨット、ウィンドサーフィンも楽しめる、ソフィアの身近な避暑地で、湖畔は高原の風が涼やかでキャンプ場なんかもあります。ちょっとしたドライブで行くなら、そんなイスカル湖畔のテラスレストランはいかがでしょう? 家族連れや友人同士のドライブのグループがゆったりと食事とおしゃべりを楽しんでいきます。

モスクや修道院など歴史ある町並みのサモコフを通過してさらに山の方に向かうとボロヴェツという避暑地に着きます。冬には多くのスキー客が訪れるところですが、ここは昔ブルガリアが王制だった頃、王様が愛した別荘地。いまでも別荘は保存され一般公開されています。木々の茂る、少しひっそりとしたところにたたずむ別荘の近くには雪解け水がさらさらと流れる沢があり、今の私が見ても極上の大人の隠れ家といえそうなたたずまいです。その昔王様は家族と一緒に一時の静養とハンティングを楽しんだのでしょう。ちなみにこの周りの森にはツワブキも生えているので、ソフィア在住の日本人たちがツワブキ取りに出かけるそうですよ。

庶民から王様まで、誰からも愛される身近なリゾートはソフィアからバスで気軽に訪れることができます。

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