2015 7Jul.

フルーツの里 キュステンディル

日差しのまぶしい季節・・・もうどこに行くにもサングラスとペットボトルの水が欠かせない日が続きます。思い立って手軽なドライブに、マケドニアとの国境に近いキュステンディルという町へ出かけました。ここは有名な温泉地で、療養のためのサナトリウムもあります。また、近隣のイスラム教徒の人々も皆家族で温泉施設にお清めに来ています。私も温泉大好きなニッポン人なので、この町に行く度に地元の人たちと一緒に温泉を利用します。

この辺りは果物の産地で有名なところです。この時期はいちご、さくらんぼのシーズン。道端で売られているのを買ってみましたが、産地で買うと「さっき摘みました」と言わんばかりに新鮮で、つぶれや傷みもなく香りも鮮烈。なので、たくさんのソフィアナンバーの車が停車して買って行きます。

キュステンディル市の隣にヤボルコヴォという町がありますが、この名前は「リンゴの」という意味でまさにリンゴの産地。ピンクの美しい花が咲き誇る春を過ぎ、青々とした葉を茂らせているのを見ると「今年はおいしいリンゴを実らせてね・・・」と願わざるを得ません。というのも昨年は、何でも害虫や病気にやられたとかでここのリンゴは壊滅的な状況だったそうです。地元の人たちに聞くと、「ひどかったワ〜。リンゴは1個も取れなかったのよ〜。」と、ややオーバーですがそのときのことを話してくれました。

ここのリンゴは小ぶりで赤く、1個サクッと食べるのにちょうどよい大きさです。もともとブルガリア人にとってリンゴは「庭の木になっている、その辺にある」果物という感覚なので農薬もほとんど使用しておらず、ちょっと洗って皮ごとかじるのに適しています。キュステンディルの友人のところに遊びに行くとよくどっさりと10kg以上のリンゴをもらいます。うれしいけれど、生のままかじるのでは消費しきれないので、まずはオーブンで焼きリンゴにして一気に水分を飛ばして皮と芯を除きやすくしてからその後ジャムやパイに・・・ これでまた太ってしまいそうです。


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