2020 7Jul.

リラ国立公園の滝、
スカカヴィツァまでの道のり

屋外ではまったくマスクをしていないブルガリア人が、マスク着用義務のため、建物の中に入る前に慌ててマスクをつける様子をよく見かけます。外を歩くと、一見コロナ前の生活と変わりがありません。暑くなってきたので、マスクをつけることはしたくないようです。もともとマスクをする習慣がない国なので、マスクを売る店がほとんどなく、自分で作る人が多いです。私はブルガリア人の友人から手作りのマスクをいただきました。

ロックダウン後、訪問が解禁された場所の一つに、リラ国立公園があります。その中には、スカカヴィツァ(Скакавица, skakavitsa)という滝があります。この滝までのコースは、前半は松林の中をゆっくり散策しながら歩けますが、途中から急傾斜地となる山登りコースです。スニーカーを履いて来た私は、靴に穴が開いてしまいました。サンダルやウォーキングシューズではなく、登山靴で行くのがいいかもしれません。

ブルガリア語でバッタのことをスカカレツ(Скакалец, skakalets)というため、私を含め多くの外国人はこの滝の名前はそこからきていると誤解しがちです。しかし実際は、ショプスキ地域の方言で、「水が勢いよく石の上に流れる」ことをスカカ(Скака, skaka)と言い、名前の由来はここからきているそうです。海抜1950メートルに位置するこの滝は、その名の通り、その落差は70メートルもあります。遠くからその滝は見ることができますが、やはり近くまで行くことをお勧めします。急斜面のため、滝のそばでゆっくり休憩できるような場所はありませんが、とても素晴らしい景色なので、苦労した甲斐がありました。

リラ公園には滝の他に湖もあり、アウトドアが好きな方は長期間キャンプすることもできます。
山小屋に泊まることもできるので、キャンプは少し苦手という方も安心です。物資はロバに乗せて届けられているので、フル装備がなくても山を楽しむことができます。人工的な光がないところで見る満天の星は、格別です。


  • 正面からみた滝

  • 山小屋、ここで泊まったりご飯を食べたりできる

  • 遠くから見える、スカカヴィツァ

  • スカカヴィツァから流れてきている川

  • 山小屋に物資を届けるためのロバたち

  • 満天の星

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