2011 9Sep.

世界遺産の町 ネセバル

1983年世界遺産に登録された黒海沿岸の町ネセバル。長い歴史を持つこの町は、古くは紀元前2千年紀のトラキア人の集落に遡ります。以後ギリシャ植民地、ローマ帝国、東ローマ帝国、ブルガリア帝国、オスマン帝国等の支配下に置かれ、様々な時代の変遷を経てきました。まるで町全体が遺跡の宝庫の様です。

遺跡と共に、空の青と木々の緑、そして咲き薫る花々の鮮やかな色のコントラストがとても印象的な町です。幾羽ものカモメがけたたましく鳴きながら飛び渡り、見上げると建物の頂上に誇らしげに止まっている姿がしばしば見かけられます。

観光客用の帆船も沖を行き交い、甲板から海に飛び込む人がいたり、笑い声が絶え間なく聞こえてきます。海辺のレストランで食事をしていた時の事。ポトンと空から何か落ちて来ました。何と全長5センチ程のタツノオトシゴではありませんか!きっとカモメがくちばしから落としていったのでしょう。いやはや驚きました。


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