2015 2Feb.

首都の地下鉄のラッシュアワー

ここのところ急ピッチで進められているソフィア市内の地下鉄工事。今年の春にはソフィア空港第二ターミナルのすぐ横まで地下鉄で行けるようになるんだそうです。また市の東側に作られたビジネスパークにも到達する予定だそうです。そこで需要が出てくるのが不動産関係の企業で、新しい地下鉄駅周辺にはもう、「これでもか!」と言う程たくさんの新しい住居棟(日本でいうところのマンション)が建てられています。

この地下鉄、市中心部への乗用車での乗り入れを減らし、渋滞緩和に役立っているんです。いくつかの地下鉄駅には「ブファレン・パルキング」という駐車場が設けられています。日本でいうところの「パーク・アンド・ライド」で、地下鉄を利用すれば車1台2時間まで無料で駐車できるというもの。郊外から来た人も地下鉄駅の駐車場に車を停めて市内へは市営交通で入ることができ、お買い物などに便利!!

さらには顔写真つきのICパスカードを提示すれば1日中停めても無料で、「朝夕、駅まで車、仕事には地下鉄で」という方法で通勤できます。日本の大都市圏でもこんな駐車場、あったらいいのに!と思ってしまいます。

そのため地下鉄は通勤通学の時間帯には大混雑します。だいたい朝7:30~9:00頃と夕方5:00~6:30頃、さらには学校の午前午後の生徒の入れ替わり時間帯に当たる午後1時前後はいつもギューギューです。と言っても日本の通勤風景、特に一昔前の中央線快速ほどではありません。それでものどかな田舎の国なはずのブルガリアにもこんな通勤風景があるのかと少しビックリしてしまいます。

各駅でたくさんの人が乗降していますが、やはり一番乗降客が多いのは、1号線と2号線の乗換駅でもある市内中心のセルディカ駅です。仕事や学校に行く人、帰る人、カバンを持った旅行者、ベビーカーを押すママさんたちと子供たち… 大きな買い物をしたおじいさんおばあさん… 地下鉄はソフィア市民にとってなくてはならない「足」になっているようです。


2015年記事一覧

ブルガリア通信TOP