201411Nov.

チュシカ~こってり甘い秋の野菜

秋の声を聞くと街の市場に出回りはじめる、ブルガリア語で「チュシカ」といわれる野菜。日本でいうピーマンに近いタイプのもの全般を指すのですが、もっと大きく、ずっしりしたものをたくさん見ます。「ピーマン」というよりも「パプリカ」に近いのかも。でもその形は先が少し尖っています。色は赤と緑、それも濃い緑と薄い緑のものもあり、それぞれ味が違っています。そして、どれも割ると中には種がいっぱい。地元の人に聞くと、「種がいっぱいのものが甘くておいしい」とのこと。確かに日本のピーマンと比べると肉厚でジューシー、さらに甘みも感じます。

どうやって食べているのかな?と思っていると、この時期いろいろなメニューで供されます。「ビューレック」は、ハーブとヨーグルト、卵、シレネ(ブルガリアの白チーズ)を混ぜて中に詰め、衣をつけて揚げたもの。「プルネナ・チュシカ」はひき肉、お米などがフィリングで、オーブンで仕上げたボリュームある一品。クリームソースがかかっていたりしてメインになるお料理です。

さらにチュシカは、皮をむいて、保存食としても重宝されています。どうやって皮をむくのか聞いてみると、一番手軽なのはコンロの上で表面をコゲコゲになるまで焼き、すぐに鍋や蓋付きの耐熱容器に入れて、焼いた余熱で蒸す感じでおいておきます。手で触れるくらいまで冷めたら手でスーッと皮がむけるのです。保存食として瓶詰めなどにするので大量に焼いて皮をむかなければなりませんが、ブルガリアにはこんな便利な電化製品がありました!! 「ブルガリア随一の発明品」とも言われるその名も「チュシコペック」、電熱器で理想的な焦げ具合にして手軽に皮をむく、というものです。

焼いて皮をむいたチュシカはとろーりとソフトで、甘さが口いっぱいにじわーっと広がり、本当においしい!! ここでの定番はにんにくのみじん切りと塩、サラダ油。またお好みで酢やイタリアンパセリと合わせてもおいしくいただけます。日本人の私にはおかかとお醤油がほしいところです。今日も近所のどこかからこのチュシカを焼くいいにおいが・・・ 食欲の秋にふさわしい香ばしさですね。

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