2018 8 August.

歴史が現代と出会う古都~ヴェリコ・タルノヴォ

観光で訪れたい、ブルガリアの名所の一つに必ず名が挙がるヴェリコ・タルノヴォ。現在の首都ソフィアに対し、昔のブルガリア帝国の首都として外国人観光客だけでなくブルガリア人をも惹きつける古都です。私が訪れた時には日本人のツアーグループ、そしてブルガリア人の子供たちの修学旅行グループもたくさん来ていました。

この町を貫きソフィアからヴァルナへ向かう幹線道路沿いにはソフィアのように高層住宅が立ち並び、趣も何もない感じなのですが、旧市街に入ると、細くてくねくねした、散策するのにぴったりな坂道や古い家並みがあります。その間から見えるヤントラ川の峡谷や街を囲む山々の景色は本当に美しく急に中世に戻ったようです。

「ブルガリアの母」の像がある市役所の前から旧市街のメインストリートが始まりますが、ファッショナブルなお店が連なる通りを抜けると「サモヴォドスカタ・チャルシャ」という、工房とお土産屋を兼ねたお店の並ぶ通りが始まります。ブルガリア各地にみられる様々な工芸を一度に見て回ることができます。工房では自分で作ったアートな作品を売る職人さんたち。伝統工芸やアートが現代人の生活に溶け込む、そんなお土産を探すことができるのも、この町がツーリストを惹きつける理由なのでしょう。

さらに歩くと左にはトラペジッツァの丘、そして正面にツァレヴェッツの丘が見えてきます。どちらの丘も昔は要塞として用いられ、特にツァレヴェッツの丘はブルガリア帝国首都の宮殿が建っていました。さすが古都だなと思うのは、ここに住む人たちが「ここで話されるブルガリア語が標準だ!」という誇りがあること。たとえばソフィアでの動詞の使い方には特徴があって、動詞を複数形で使用すべき時でも単数形で使用しがちです。ヴェリコ・タルノヴォでそういった話し方をしていると「ソフィア訛りだ」と言われてしまうかもしれません。

SNAP SHOT


「ブルガリアの母」像


サモヴォドスカタ・チャルシャの入り口


サモヴォドスカタ・チャルシャの街並み


工房兼お土産屋


ツァレヴェッツの丘