2021 11Nov.

博物館でブルガリアの歴史と文化に触れる

日本の秋は、「食欲の秋」「スポーツの秋」「文化の秋」などと呼ばれていますが、ブルガリアでは秋だから何かをするという特別なイベントはありません。毎年10月の末にサマータイムが終わり、11月になると一気に暗くなり冬の到来を感じます。

ブルガリアにはいくつかの博物館がありますが、季節によって開館時間が変わることがあります。サマータイムが実施されている4月から10月、冬時間の11月から3月までで区切られており、訪れる前に必ず確認が必要です。冬時間の11月からは日没が早いため、閉館時間が早まります。

私が住んでいるブラゴエフグラッドには、「ブラゴエフグラッド地域歴史博物館」という博物館があります。この町以外からも小学生のスクールバスが訪ねてきているのをよく目にしていました。年中無休、加えて毎週月曜日は無料になるという情報を知ってはいましたが、これまで一度も利用したことがありませんでした。説明がブルガリア語のみと聞いていたので二の足を踏んでいたのですが、今回思い切って訪ねてみました。

現在(2021年10月)の入館料は4レバ、日本円にすると300円弱で当日チケットのみを販売しており、紙チケットの代わりにレシートが渡されます。地理・自然、ギリシャ・ローマ時代、中世、近世のセクションに分かれていて、時系列順に展示してありました。英語の説明がついている展示物もありました。私は2時間ぐらい掛けてゆっくり回りました。ギリシャ時代の石器で作られた家族の肖像が家族写真のようでほっこりしたり、ブルガリアの伝統衣装の一部の銀ベルトの装飾の素晴らしさと高価さに驚かされたりして、とても楽しく見ることができました。ブルガリア語が分からなくても、日本とは違う文化に接することができる博物館はおすすめです。


  • ギリシャ時代の石器。
    子供は小さく彫られていて家族写真のよう。

  • ローマ時代の兵士の兜

  • ロシア語で書かれた本の装飾

  • 宗教的儀式に使うパンに施す装飾用の型

  • ブルガリア伝統衣装の一部。
    銀ベルトの装飾が素晴らしい。

  • オスマン帝国からの独立を支持した人たち

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