2020 5May.

新型コロナウイルスの影響

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、こちらブルガリアでは3月13日に、国民評議会において緊急事態宣言が採択されました。

学校は休校となっていますが、遠隔教育の実施が推奨されており、私が働いている大学でも、一部、zoomやmessengerを使い、授業が行われています。

不要不急の外出を禁止され、始まってすぐの頃はスーパーなどで買い占めが行われていました。現在は落ち着いています。また、食料品店と薬局以外の店は閉じられていましたが、衣料品店や本屋、文具店などは入場制限をしながら徐々に開き始めています。ただ、レストランやバー、ナイトクラブやショッピングモールは、人が密集しますのでいまだに閉められています。(4月上旬現在)

ブルガリア国内のスーパーでは、朝の8時半から10時半までの入店は、高齢者限定にしています。朝、利用者が少ない時間帯に限定することで感染のリスクを減らし、混雑も防げるので、重症化しやすい高齢者を守るため、これは良い制度だなと思います。

通常通り開いている食料品店と薬局では、入店人数を制限しているため外に長い行列ができています。日本と違い、一列に並びませんが、バラバラと適度な距離をもって離れて待っています。警備員または係に呼ばれて、マスクをしているかを確認され、入店が許可されます。店内は、品薄の商品はほとんどなく、いつも通りです。しかし、トングでつかむパン売り場では、パンはすべてビニールで個別包装され陳列されていました。

いま、ブルガリアではマスク着用が義務付けられており、公の場所にはマスクをしていないと入ることができません。しかし、マスクになじみがない人が多く、鼻だしスタイルがよくみられます。また、マスク自体あまり売られておらず、手作りのマスクをしている人が多いです。そのため、息苦しいのかマスクをあごにおろして、口を覆っていない人もいます。義務化する前に、マスク教育が必要なのではないかと思う日々です。このような状態なので、購入した食品などは、すべて除菌をするようにしています。早く、普通の生活に戻れるよう祈っています。


  • 8時半から10時半までの
    高齢者限定入店をお知らせするもの

  • 一時、品薄になってしまったパン

  • パン売り場、ビニール袋にすべて入れられている

  • 人がいないカフェとレストラン

  • 川沿いの散歩コース。ベンチにもひとけがない

  • 薬局の前に並んでいる人たち

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