2019 12Dec.

12月6日は、ブルガリアで一番魚が食べられる日

ブルガリアでは、12月6日のことを「聖ニコライの日」と呼んでいます。海の守護人でもある聖ニコラスにちなんで、魚を食べてお祝いをします。そのためこの日は、別名“魚を食べる日”です。この日は信仰深い人でなくても魚を食べるため、街中に魚を焼いている匂いが充満します。

しかしブルガリア国民は、実は日本人に比べ魚を食べる習慣がありません。国土の一部が黒海に面していますが、国土の大半は内陸です。そのため、海魚より川魚の方が親しみを覚える人が多く、また魚よりも肉を食べる人が多いです。黒海でとれた魚は比較的価格が安いですが、一般的には、肉よりも高いこともあって、毎日の食事としては浸透していないようです。

現在では、ほかの物流が豊かになったことと、他国の文化も入ってきたことにより、昔よりも国内で魚が売られるようになりました。冷凍していない海魚やイカやタコも手に入るようになり、魚好きな私は個人的にとても嬉しいです。

また、魚を揚げた「ツァツァ」は、夏のブルガリアの定番です。塩がよく効いているので、ビールと一緒に食べるのが一番のおすすめです。夏の間ならどこのレストランでも食べることもできますし、テイクアウトもできます。魚屋さんによっては、揚げた魚を売る店があるので、家のキッチンが魚臭くなることなく、魚を家で食べることができます。

私が住んでいるマケドニア地方は山沿いにあるので、マスやコイなどの川魚がよく食べられています。世界遺産に登録されているリラの僧院に行くまでに点在するレストランは、マス料理が有名です。この辺りでは、オーブンでレモンと一緒に焼く方法が一般的な調理法です。


  • ツァツァ

  • マスのオーブン焼き

  • スーパーの鮮魚売り場

  • 冷凍されていない魚、貝の売り場

  • 市場の魚屋

  • 魚屋で売られている揚げた魚

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