201308Aug.

ドナウ川を渡す橋

6月中旬、待望の「ドナウ第二架橋」がついに開通しました。ブルガリア北部と隣接するルーマニアとの間にはドナウ川が流れていますが、ブルガリア北西部の都市ヴィディンと対岸のルーマニアの町カラファットの間に橋が渡されたことで、両国の行き来がスムーズになったのです。

話題の橋を渡りにさっそく車で出かけてみました。ヴィディンの街に入る手前から新しいバイパスが始まり、そのまま走っていくと、いつの間にか橋を渡り始めていました。美しい斜張橋の下をゆったりとドナウ川が流れています。鉄道の線路を真ん中に両側2車線の道路、そして歩道も整備されています。ちなみに6月は開通記念のサービス期間中で通行料が無料でしたが、今後は6ユーロだそうです。ただ徒歩と自転車はいつでも無料なので地元のおじいちゃんたちも自転車で「渡り初め」していました。

この橋ができたことで、EU加盟国だけを結ぶ新しい幹線道路としてヨーロッパ中の国際トラックが走りまわることになり、この地方の経済活性化も期待されています。橋の両側での交流や観光もこれから進んでいくことでしょう。

例えば、ヴィディンから車で約1時間の距離にあるベログラチック。ローマ時代からオスマントルコ時代まで、要塞が奇石群を利用して建てられてきた場所で、ブルガリアの有名な観光名所です。そこを訪れると、早速ルーマニアナンバーの車で訪問している観光客に出会いました。その日は気温が38℃くらいまで上がったとても暑い日でしたが、要塞の頂上まで登ると、山を濃く覆う緑とそこからそびえ立つ奇石群、そして眼下に広がるベログラチックの街並のオレンジ色の瓦・・・と、すばらしい景色に一瞬暑さを忘れてしまいます。この素晴らしいブルガリアの風景を見に、これからますます他国から人が訪れることでしょう。ご近所なのにこれまでなぜかあまり交流のなかったブルガリアとルーマニアの行き来も増えたらよいなと思います。

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