
今回は、ブルガリア人に親しまれている野菜料理を3つご紹介します。「サラダ」のカテゴリーに入ることもあれば、「冷たい前菜」のカテゴリーに入ることもあり、レストランのメニューで探す場合、どのカテゴリーに分類されているのかを確認する必要があります。パンに塗って食べたり、メイン料理のソースとしてかけたり、そのまま食べることもあります。スーパーでは容量容器で売られていたり、総菜売場の量り売りのコーナーで購入できたりします。
まずご紹介するのは、日本のポテトサラダに似ている「ルスカ・サラダ(Руска салада, ruska salada)」です。このサラダはロシアから伝わったため、「ロシア風サラダ」と名付けられました。材料を細かくカットする点やピクルスが入っている点は日本のポテトサラダとは少し違うなと感じました。また、調味料として使っているブルガリアのマヨネーズは、日本のマヨネーズよりも粘度が低くゆるいです。ハムの代わりにサラミが入っている場合もあります。
2つ目は「スネジャンカ(Снежанка, snejanka)」。ブルガリア語で「白雪姫」という意味で、見た目が真っ白なことから名付けられました。水切りヨーグルトの白にキュウリとディルの緑が映えて見た目もきれいです。おろし生ニンニクが入っていて食欲をそそります。
最後に「キョポル(Кьопооплу, kyopoolu)」。これは時間をかけて調理するもので、保存食でもあります。ナス、トマト、ピーマンをオーブンで焼いた後に皮をむき、潰して味をつけます。キョポルをスーパーで探す際は、「リュテニッツァ」(パプリカとトマトが主原料のペースト)などが並んでいる保存食品の棚に並んでいることが多いです。
余談ですが、最近、ブルガリアのスーパーでもカット野菜が並ぶようになりました。生のビーツが入っているものや、ハーブが入ったものが売られています。ビーツは最近、日本でも手に入るようになってきました。栄養価も高く、サラダにすると色も鮮やか。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
スーパーの惣菜売り場
容器入りのサラダ
スーパーで購入したスネジャンカ
レストランで食べたルスカ・サラダ。ケバブチェ(棒状のブルガリアのハンバーグ)と共に
レストランで食べたスネジャンカ
友人宅で食べたごはん。青い皿の右手前がキョポル