2024 10Oct.

スターリン様式の建物と市場が面白い街、ディミトロフグラド

ブルガリア南東部の都市、ディミトロフグラドは、1947年からスターリン様式とよばれる建築様式が採用され、国によって計画的に造られた都市です。共産時代を感じさせる建物や工場が街中のどこでも見られます。現在は多くの工場が閉鎖され、人口も減少傾向にあります。しかし建物は残っていて、その時代に造られた建築様式が好きな人たちにとって魅力的な街となっています。

この街では、ブルガリアだけでなくバルカン半島で一番規模が大きいと言われるパザル(пазар, Pazar/市場)が、毎週、金・土・日に開かれています。特にトルコ製のものが多く売られていて、通称「トルコ市場」とも呼ばれています。
食べ物や道具も並んでいますが、一番多く売られているのは卸売用の洋服です。道は迷路のように入り組んでいて、細い路地に小さいお店が軒を連ねています。

一方、マリツァ(Марица, Mritza)パークという巨大な公園では、毎週、日曜日になると、ビタク(Битак, bitak)と呼ばれるフリーマーケットが開催されます。主に自動車の部品が売られ、ビニールシートや段ボールの中に、古いものが山積みに置かれています。また、この市場は公園の一部で開催されているため、公園の散歩がてら訪れることができます。公園の隣には巨大なベンチやランプ、机や椅子などが置かれ、写真スポットにもなっています。

屋台もあり、食べ歩きも楽しめます。バニッツァが名物とのことで試してみました。ブルガリアのバニッツァは通常はオーブンで焼かれますが、この屋台では円形の黒い陶器の上で焼かれ、バターを使用することでいい香りが遠くまで漂っていました。表面の生地はカリカリになるまで焼かれ、中の白チーズは熱々でとてもおいしかったです。


  • スターリン様式の建物

  • 1873年に建てられた給水塔

  • トルコ市場

  • バニッツァの屋台

  • 公園内のフリーマーケット

  • 公園の隣にある巨大なオブジェ

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