201511Nov.

変わりつつあるワインの生産地

ブルガリアワインの一大生産地、トラキア平原。その昔トラキア人が住んでいたころから行なわれてきたぶどうの栽培とワイン作りが今なお続けられています。社会主義体制のころは国営企業が一括してワインの生産を管理し、ソ連をはじめいろいろな国に輸出していたそうです。社会主義体制崩壊後はワイン工場が民営化され、トラキア平原にも各村、各所にワイナリーとして個人経営や企業という形で残りました。そしてその中には単にワインを造るだけでなく、自分のワインをブランド化し、広く楽しんでもらおうと考えるワイナリーも多く見受けられるようになりました。もうそこは「ワインのミニ・テーマパーク」とも言えるかも知れません。

そのうちの一つ、トラキア平原の隅っこに位置する「スタロセル」という村にあるワイナリーでは、ずばり「スタロセル」というブランドワインを2005年から造っていて、ソフィアのスーパーでも手に入れることができますが、ワイナリーに行けばワインのテイスティング、ワインの醸造施設やラキアの蒸留所を見学することもできます。よくお手入れされた庭とブドウ畑を眺められるレストランには、なぜかクジャクやニワトリ、それに陸ガメがのんびりと歩いています。

さらにここには温泉が湧いているので屋内外にプールを完備。子供たちも大満足です。ホテルも併設されているので運転してきた人も宿泊してゆっくり過ごすこともできますし、その他にもトラキア人の神殿を模したイベントホールや、ここの温泉水、そして近所のバラ、それにワインの搾りかすを使ったエステなどを楽しむこともできます。 ソフィアからプロヴディフ、コプリフシュティッツァなどの観光を織り込んで行くと、ちょうどよい週末の小旅行になります。ワインを仕込んでいる秋、そしてワインが出来上がる冬、そんな季節に足を運びたくなる素敵なところです。

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