201509Sep.

ブルガリア国立歌劇場

数年前、オーストリア、ウィーン出身の友人がオペラに誘ってくれました。ブルガリアとオペラ…日本人の私にはつながりにくかったのですが、彼女いわく、音楽の都ウィーンのオペラと比べても決して引けをとらないとか。冬の長いブルガリアでは、社会主義体制だった頃、首都のソフィアだけでなく地方都市でも寒い時期の娯楽としてオペラに親しむ機会に恵まれていたそうです。

先日、今年の10月に日本での公演が決定しているオペラ「イーゴリ公」と「トゥーランドット」をこちらのオペラ劇場で見ることができました。こんなに有名な演目なのに、申し訳ないことに見るまで内容を知りませんでしたが、演技やオペラの歌、オーケストラはもちろん素晴らしく、演者の皆さん一人一人の豪華な衣装に舞台装置もあいまって、グイグイと引き込まれてしまいました。

両方とも3時間あまりでしたが、「次はどうなるの?」と夢中になってしまい、退屈など一切なし!

特に、トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」は聞けばだれもが「聞いたことある!」と思う名曲ですし、また、イーゴリ公の「韃靼人の踊り」のバレエのシーンではブルガリア人ダンサーたちの迫力とバレリーナの美しさに息を呑んでしまいました。もちろんテレビやDVDでもオペラを観賞することはできますが、オーケストラをバックに、歌手たちが伸びのある肉声で大きな会場を引き込むライブ感を現場で体感するのでは、やはり全く違います。夏場には野外の会場で子供向けにアレンジされたオペラも開かれるそうで、子供の頃から本物に触れる機会のあるブルガリア人はある意味耳が肥えているのかもしれません。もし私が子供の時これらのオペラを見ていたらきっと大きな影響を受けて「アタシもバレエやりたい! オペラ歌手になりたい!」と親にせがんでいたことでしょう。それには少し遅くなりましたが観劇できて本当によかったと思えるオペラです。日本でもブルガリア国立オペラのすばらしい演技を是非楽しんでください。

SNAP SHOT