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no.18 from the Yogurt kitchen アルモンデ何作る?ヨーグルトで余り野菜を上手に消費

値上げや食品ロス対策として、家庭にあるもので食事を作る“アルモンデ”というワードがトレンドになっています。家庭で余りがちな食材を美味しく消費できる、ヨーグルトを使ったアルモンデレシピをご紹介します!

日本の食品ロス、約半分は家庭から発生

農林水産省及び環境省の調査によると、日本でまだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は523万トンにのぼったそうです。平成24年からのデータを見ると少しずつ減ってきてはいますが、まだまだ多いのが現状です。またその内訳を見てみると、お店などから出る「事業系食品ロス」は279万トン、家庭から出る「家庭系食品ロス」は244万トンで、食品ロスの約半分は家庭から出ていることがわかります。

家庭系食品ロスとは、冷蔵庫に入れたまま期限が過ぎてしまったものを捨てたり、食べられる部分を調理の際に多く取り除き過ぎてしまったもののことをいいます。これらは、必要以上に食品を買い過ぎないようにしたり、いつも捨ててしまう部分を調理に上手く活用することで防ぐことができます。ブロッコリーの芯やしいたけの軸などは捨ててしまいがちな部分ですが、工夫次第で美味しく調理することができます。

家庭からの食品ロスを減らしていくためにも、使い切れず冷蔵庫で出番を待っている食材や、いつも捨てている部分を積極的に活用してみませんか?

日本の食品ロス量

出典:農林水産省・環境省 食品ロスの推計結果
  • 出典:農林水産省・環境省 食品ロスの推計結果

食材を無駄にしない調理のポイント

使いきれず余ってしまったり捨てられがちな部分も、調理に活用する方法を知っていれば捨てずに済みます。

例えば、ブロッコリーの芯、しいたけの軸、長ネギの青い部分などは、刻んでチャーハンの具やスープに入れると美味しくいただけます。大根やかぶ、セロリの葉なども、細かく刻んでごま油で炒めればごはんのお供に大変身。また、余りがちな根菜類は、きんぴらや炊き込みご飯にするのがおすすめです。

その他、使い切れずにダメにしてしまいそうな野菜は、カレーや味噌汁、お好み焼きなどに入れてみてください。意外とどんな野菜の組み合わせでも美味しく食べられるので、食材が少しずつ余ってしまったときにも便利です。ぜひ参考にしてみてください。

余り野菜のおすすめ活用法

ブロッコリーの芯、しいたけの軸、長ネギの青い部分 チャーハンの具、スープ
大根・かぶ・セロリの葉 ごま油で炒めてごはんのお供に
根菜類 きんぴら、炊き込みごはん
余り野菜全般 カレー、味噌汁、お好み焼き

“アルモンデ”とは?

食品の値上げラッシュの影響もあり、いま“アルモンデ”というワードがトレンドになっています。
まるでイタリア語のようですが、「アルモンデ=あるもので」という意味で、食事を作る際に新たに食材を買い足すことなく、家にあるもので料理することをいいます。物価高騰の中でも毎日続くごはん作りを節約や我慢と捉えるのではなく、賢く楽しもうと考える人が増えているようです。

冷蔵庫の残り食材を使って料理することは以前からありましたが、「アルモンデ」はそこに工夫を凝らして、ポジティブに節約しながら料理を楽しむ考え方。その情報を発信したりシェアして楽しむ側面もあり、SNSなどでも流行しています。

“アルモンデ”料理でよく作られているのは、家にある食材をピザやパスタの具材に活用したり、小麦粉と卵をつけて焼いてピカタのようにしたりと、食材を選ばずに作れる料理。味付けには、市販のタレや合わせ調味料を活用する人も多いようですが、実は便利なのがプレーンヨーグルトです。

プレーンヨーグルトはほどよい酸味で料理の味わいを引き立て、コクをプラスしてくれます。塩を加えた“塩ヨーグルト”は、肉・魚・野菜を美味しくしてくれる万能調味料。さらにお好みの調味料を加えるとバリエーションは無限大で、マンネリしがちな副菜なども新鮮な味わいに変えてくれます。余った食材の使い道に迷ったときは、ぜひヨーグルトを使ってみてください。

余りがちなキャベツは、ヨーグルトで美味しく消費

1年を通して手に入るキャベツは、生でも加熱しても美味しく食べられますが、1玉買うと量が多くなかなか使い切れない人も多いかもしれません。半玉または1/4玉を買えば使い切りやすいですが、割高になってしまうので悩みどころです。

余ってしまったキャベツをおいしく消費するには、プレーンヨーグルトを使うのがおすすめです。“ヨーグルト乳酸キャベツ”なら、千切りにしたキャベツにヨーグルトと塩を混ぜて、保存容器に入れて半日~1日漬けるだけで作れるのでとっても簡単。ヨーグルトのおかげでさっぱり仕上がるので、サラダ感覚でパクパク食べられて野菜不足解消にも役立ちます。漬け込んだヨーグルトごと食べられるので、乳酸菌をたっぷり摂れるのもうれしいですね。

また手軽に作れておつまみにもおすすめなのが、“ザクザクキャベツの海苔ヨーグルト”です。作り方は、ヨーグルトに海苔の佃煮と調味料を合わせたタレを、ザク切りにしたキャベツにかけるだけ。意外な組み合わせに感じるかもしれませんが、海苔の佃煮の甘じょっぱさが、ヨーグルトとマッチして、お酒が進むこと間違いなしです。

どちらも火を使わず簡単に作れるので、キャベツが余ってしまった時に試してみてはいかがでしょうか。

ヨーグルト乳酸キャベツ ザクザクキャベツの海苔ヨーグルトがけ

余りがちな食材を使ったおすすめレシピ6選

  • キャベツハンバーグ
    マスタードヨーグルト添え

    キャベツをたっぷり入れたハンバーグはボリューミーで食べ応え抜群。さっぱりしてコクのあるマスタードヨーグルトがよく合います。

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  • 余り野菜で作るお好み焼き

    キャベツ、ブロッコリー、にんじん、しいたけが入った、余り野菜を賢く消費できるレシピです。

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  • ヨーグルト乳酸キャベツ

    千切りキャベツにヨーグルトと塩を混ぜて漬けるだけ。漬け込んだヨーグルトごと食べられるので、乳酸菌もたっぷりです。

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  • ザクザクキャベツの
    海苔ヨーグルト

    海苔の佃煮の甘じょっぱさが、ヨーグルトと意外なほどにマッチ!ヘルシーなのに満足感があって、やみつきになるおいしさです。

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  • recipe-547

    野菜のアンチョビヨーグルトソース添え

    アンチョビとにんにくで作るヨーグルトソースは焼き野菜との相性抜群。野菜の種類は何でもOK、冷蔵庫にあるものをお使いください。

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  • recipe-547

    ヨーグルトの洋風漬け物

    一晩で作れる時短漬け物。ヨーグルトでさっぱりとした味に仕上がり、食卓のもう1品におすすめです。

    レシピ詳細はこちら
ヨーグルトレシピをもっと知りたい方はこちら!

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