ヨーグルトの上に出てくるホエー(乳清)をどうしていますか?
実は栄養素も含まれているので、捨てずに活用するのがおすすめです。
今回はホエーの正体や、おいしい活用法を詳しくご紹介します!
ホエーの正体とは?なぜできるの?
ヨーグルトの表面やスプーンですくったくぼみに溜まる液体を「ホエー(乳清)」といいます。
そもそもヨーグルトは、牛乳のたんぱく質「カゼイン」が乳酸菌の作り出した乳酸により固まってできたもので、この固まりをカードといいます。カードには原料乳の中の水分や水溶性たんぱく質のアルブミン、グロブリンなどが包み込まれ、発酵が進むとカードが収縮して、水分が外に分離していきます。この分離した水分がホエーです。
スプーンでヨーグルトをすくった時、断面からホエーが出てくるのは、カードが切れたことで中のホエーを包みきれなくなったため。容器を開けた時にすでにホエーが出ている場合は、取り扱い時の振動などで出てきたものです。また日数が経過するにつれて、ホエーは分離しやすくなります。
実は乳由来のカルシウムがたっぷり!
ホエーには水分だけでなく、栄養素も含まれているので、安心してお召し上がりいただけます。
下の表は、プレーンヨーグルト、水切りヨーグルト、ホエーの100g当たりの栄養成分を比較したものです。ホエーには、骨や歯の健康に欠かせないカルシウムがたっぷりと含まれていることが分かります。それでいて、脂質がなくヘルシー。食品ロスの観点だけでなく、栄養価の面からも、捨てずに活用したいですね。
栄養成分比較(100gあたり)
明治ブルガリア ヨーグルト LB81プレーン |
水切りヨーグルト | ホエー | |
---|---|---|---|
たんぱく質 (g) |
3.4 | 6.5 | 0.4 |
脂質 (g) |
3.0 | 6.1 | 0.0 |
炭水化物 (g) |
5.3 | 5.3 | 5.3 |
ナトリウム (mg) |
51 | 47 | 55 |
カルシウム (mg) |
109 | 103 | 115 |
水切りヨーグルトとホエーで、
ヨーグルトが2度楽しめる
水切りヨーグルトを作る際もホエーができます。「捨てるのはもったいないけど、どう使えばいいの?」と悩んだことがある人も多いかもしれません。
ホエーはプレーンヨーグルト同様にさわやかな酸味があるのが特長で、実はスイーツやドリンク、料理などに幅広く使える万能食材。ホエーを上手に活用できれば、水切りヨーグルトとホエーでヨーグルトを2度楽しむことができます。
ブランドサイトでは、水切りヨーグルトのアレンジレシピを多数紹介しています。作ったことがない人も、ぜひ挑戦してみてください。水切りヨーグルトとホエー、これからは両方おいしく楽しみましょう。
水切りヨーグルト簡単3ステップ
-
- キッチンペーパーや清潔な布巾を敷いたザルをひとまわり小さめのボウルの上にセットします。
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- プレーンヨーグルトを入れます。
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- 1パック(400 g)の場合、ラップをかけて冷蔵庫で約6時間おくと、約半量まで水切りできます。
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ポイントは、ひとまわり小さめの
ボウルにセットすること。 -
約6時間後
- 水切りした際に残ったホエーも、カルシウムなど栄養価は高いので、捨てずにスープやジュースにお使いください。

固めに仕上げたいときは重しをのせて水切りしましょう。
冷蔵庫で約8時間おくと約150 g まで水切りできます。
水切りヨーグルトの
アレンジレシピはこちら!
今日から使える!
ホエーの活用アイデア
パンケーキがもっちり、
お肉がしっとり・ジューシーに
手軽に使えるホエーの活用法をご紹介します。
パンケーキにホエーを混ぜるともちもちに仕上がり、いつもとひと味違うパンケーキが楽しめます。作り方は簡単、ホットケーキミックスとホエーを1:1で混ぜて焼くだけ。分量は4枚分でホットケーキミックス200 g、ホエー200 mlが目安です。
卵を使わず作れるのもうれしいポイント。仕上げに、水切りヨーグルトを使ったヨーグルトクリームをたっぷりかけていただくのがおすすめです。
また、お肉をホエーに漬けてから焼くと、しっとりやわらかく仕上がります。パサつきやすい鶏むね肉もホエーに漬ければ驚くほどジューシーに。鶏むね肉2枚(約400 g)に対して、ホエー100 mlが目安です。1時間~一晩漬けたら塩・こしょうを振って焼くだけ。シンプルな味付けがお肉のやわらかさを際立たせてくれます。ホエーの酸味は気にならず、後味はすっきり。トマトやズッキーニなどを一緒にソテーして、付け合わせに添えるのもおすすめです。
ほかにもたくさん!ホエーの使い道
ホエーの活用法はまだまだあります。
手軽で量をたくさん使えるのが、ドリンクアレンジ。はちみつなどで甘味を加えると飲みやすく仕上がります。そのほか、ホエーの酸味を活かしてドレッシングにしたり、ピクルスを作るのもおすすめ。スープやカレーに入れてもおいしいので、いろいろな料理に活用してみてください。
簡単ドリンクアレンジ
料理に活用!
ヨーグルトレシピをもっと知りたい方はこちら!