ヨーグルトでめぐる世界の食卓

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多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理と母国の食文化、乳製品についてお聞きします!

さつまいもと黒ごまの飲むヨーグルト

第28回目は、中国の南東に位置する台湾です。今回は台湾中部にある彰化(しょうか)県出身のソホンさんに、ヨーグルトを使った料理を教わりました。

今回の案内人

台湾
ソホンさん[Ms.Se Sohon]
国際中医師/Niki’s Kitchen英語料理教室の台湾料理講師

旅行先で地域の食を楽しむことや、手編みやソーイングなどが好きです。

来日したきっかけを教えてください。

1997年に夫の転勤がきっかけで来日しました。日本に住んで20年以上が経ちます。

台湾の気候や食文化を教えてください。

台湾は亜熱帯気候や熱帯気候なので、フルーツが沢山とれます。ですから果物を使ったジュースやかき氷などの種類が豊富です。台湾の食文化は日本や中国の影響を受けた料理と独自で発展した料理があります。焼米粉(焼きビーフン)、ルー肉飯(ロウファン)、かきオムレツ、揚げ臭豆腐などは台湾オリジナルの食べ物です。

台湾の主要な乳製品について教えてください。

世界的な健康志向ブームは台湾にも影響があり、ヘルシーなヨーグルトは台湾でも人気が高いです。なかでも台湾ではドリンクヨーグルトをよく飲みます。国内でも酪農はおこなわれていますが、チーズなどは輸入品が多く出回っています。また、全体的に日本よりも乳製品の値段は高めです。

台湾のヨーグルトについて教えてください。

台湾ではヨーグルトを家庭で作ることはほとんどなく、スーパーやコンビニで購入しています。ドリンクタイプのヨーグルトが人気で、フルーツ系のフレーバーが並んでいます。また最近は、プレーンタイプはマヨネーズの代わりにサラダのドレッシングとして使われています。

今回ご紹介していただく「さつまいもと黒ごまの飲むヨーグルト」について教えてください。

田舎にある農家では、育てやすいさつまいもを作っている事が多いと思います。食物繊維が多く、腸をきれいにするさつまいもは美容や健康にいいとされ、よく料理に使われています。また、台湾本島の形はさつまいもに似ていると言われていて、それも台湾でさつまいもが親しまれる理由のひとつです。このレシピは、朝食やデザートとしてよく飲まれています。

「さつまいもと黒ごまの飲むヨーグルト」の作り方

材料(2人分)

  • 明治ブルガリアヨーグルト
    LB81プレーン

    350g

  • さつまいも

    250g

  • 黒すりごま

    大さじ3

  • はちみつ

    大さじ3

  • step.1

    さつまいもは皮をむいて乱切りにし、水につけておく。

  • step.2

    蒸し器に入れて中火で15分ほど蒸す。

  • step.3

    色が変わって柔らかくなったら、冷凍庫に一晩入れておく。

  • step.4

    冷凍庫からさつまいもを出し、ヨーグルト、黒すりごま、はちみつを加えてミキサーにかける。

  • ポイント

    さつまいもは冷凍しなくても使用できますが、冷凍した方がどろっとしたスムージー感が出ます。はちみつの量はお好みで調整してください。

さつまいもと黒ごまの飲むヨーグルトの感想

さつまいもと黒ごまの飲むヨーグルト

黒ごまの香りが立ち、食欲をそそります。ふかしたさつまいもがたっぷり入っているので、腹持ち抜群。食欲のない朝に飲みたいと思いました。
(by記者)

ソホンさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!

#28

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