2024 2Feb.

ブルガリアで有名な小さな町

プラヴェッツ(Правец, Pravets)は人口が4000人ほどの小さな町ですが、ブルガリアの国民全員が知っているほど有名な場所です。その理由は、1954年から1989年までブルガリア共産党指導者だった、トドル・ジフコフの出身地だからです。プラヴェッツの町には、彼が主席時代に世界中から贈られた品が展示された博物館があると聞き、訪れてみました。

共産主義時代の建築様式で建てられた博物館は、トドル・ジフコフの小さな生家の隣にあります。長い間ブルガリアの最高指導者で、日本も含めた世界中のトップとの関わりが深く、多くの品物を受け取っていました。展示は地域ごとに分けられており、説明文は英語とブルガリア語で書かれていました。

品物はどこの国から贈られてきたかが明記されてはいるものの、「頭字語(とうじご)」で書かれているため、知識がないとまったく分かりません。例えば、ソビエト社会主義共和国連邦はブルガリア語で「Съюз на съветските социалистически републики」ですが、博物館の説明文では頭字語の「СССР」と表記されています。一緒に訪れた友人は共産時代に育ったためその知識があり、一つひとつ私に説明してくれました。

また、プラヴェッツには共産主義時代、ブルガリアの初期のコンピューターを牽引した会社があったことでも知られ、そのコンピューターの展示も見てきました。学芸員の方が、その時代には日本のキーボードも作っていたことがあると教えてくれました。ここは1989年から今も開催されている国際情報オリンピックの第一回が開催された場所でもあります。現在はコンピューターの会社はありませんが、その建物はそのまま残っています。トドル・ジフコフ時代に建てられた立派な建物も、今ではきちんと管理をされている印象はなく、ひっそりとした小さな町になっています。


  • トドル・ジフコフの生家

  • ソビエト社会主義共和国連邦からの贈り物

  • 南北アメリカ、アフリカセクション

  • 中東セクション

  • 日本セクション

  • プラヴェッツコンピュータの展示

2024年記事一覧

ブルガリア通信TOP