ヨーグルトでめぐる世界の食卓

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多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!

第23回目はスペイン。ヨーロッパ大陸の西南端、イベリア半島にある国です。今回はスペイン北西部に位置する自治州、ガリシア地方出身のホセさんに、ヨーグルトを使ったデザートを教わりました。

今回の案内人

スペイン
ホセさん[Mr.Jose]
Niki’s Kitchen英語料理教室のスペイン料理講師

幼い頃からサッカーが好きです。夢はいつか飛騨高山でレストランを開業することです!

来日したきっかけを教えてください。

私はスペイン北西部、海が近いガリシア地方出身です。巡礼路で世界的に有名な「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」がある地域と言えば分かりやすいかもしれません。両親は現在引退しましたが、昔レストランを営んでいて、私も兄弟姉妹もみな料理人という家系で育ちました。来日して、美しい自然と田舎を旅したとき、日本の天然水にとても感動しました。水とおいしい料理は切っても切れない関係です。いつか日本の田舎で、スペイン料理の店をオープンしたいです。

スペインの気候や食文化を教えてください。

スペインは雨が少ないイメージがありますが、北部は例外で、年間を通じて雨が多く、冬は温暖で夏は涼しいです。 私が住んでいたガリシア地方がそうです。海が近いので、日本と同じように魚介類を使った料理を食べる習慣があります。スペインではジャンクフードの到来の影響もあり、肥満が社会問題になっています。そんなこともあり、ここ近年、日本食をはじめとしたアジア料理がブームなんですよ。健康的なイメージがあるからです。

スペインの主要な乳製品について教えてください。

南の方では牛の酪農もありますが、スーパーで売られている牛乳は日本のようなフレッシュなものが少なく、値段が高いです。一般的に売られているもののほとんどが、賞味期限の長いロングライフ牛乳です。また、スペインは古くから山羊や羊の酪農が盛んなので、それらのミルクから作られた乳製品もあります。山羊のミルクで作る「クワハーダ」というデザートもスペインではポピュラーです。他にも、乳製品を使ったデザートで人気な「クレマカタラナ」は、日本でもお馴染みのクレーム・ブリュレの原型と言われています。これは牛乳、卵黄、コーンスターチを使うカタラーニャ地方の伝統的なお菓子です。

スペインのヨーグルトについて教えてください。

市場に行けば、農家の方がヨーグルトの量り売りをしていることもありますが、自宅で作る家庭は少なくなっていて、現在はスーパーで購入することが多いと思います。メーカーの数や品揃えは日本の方が豊富ですし、価格も日本の方が安いですね。フレーバーヨーグルトも人気で、バニラ、ブルーベリーなどをよく見かけます。基本的には朝食のときに、シリアルと一緒に食べます。お料理でも、ソースとして使ったりしますよ。

今回ご紹介していただく「チョコレートヨーグルト」について教えてください。

スペインではチョコレートフレーバーのヨーグルトはポピュラーで、スーパーでも見かけます。ホームメイドなら冷蔵庫で寝かす時間によって酸味の調整ができるので、ぜひ好みの味を見つけてくださいね。乳酸菌の影響で、寝かす時間が伸びるほど酸味が増します。

「チョコレートヨーグルト」の作り方

材料(15×22cm程度のタッパー1つ分)※今回は小さな瓶容器×3も使用

明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン

70g

(使う前に冷蔵庫から出し、常温に戻す)

チョコレート

200g

牛乳

600ml

砂糖

大さじ5(お好みで調整)

ココアパウダー

適宜

粉糖

適宜

ミント

適宜

カラースプレー

適宜

step.1

湯せんでチョコレートを溶かす。

step.2

牛乳を80℃になるまで鍋で温める。(85℃になると膜が出てくるので、その手前で火を止める)

step.3

2を火から離し、ボウルに移す。そこに1を入れて混ぜあわせる。

step.4

3を混ぜ終わったら、50℃まで温度を下げてから、ヨーグルトを入れてよく混ぜる。(温度が高いままヨーグルトを入れると、乳酸菌が発酵しなくなります)

step.5

味見をしながら、砂糖を入れる。(この段階の味よりも出来上がりの甘みは薄くなります。甘くしたい方は少し多めに入れましょう)

step.6

オーブンを40℃に温めておく。生地を移す容器、タオル、プレートなども一緒に温める。(設定に40℃がない場合はお持ちの電子レンジの最低温度で温めればOK)

step.7

容器が温まったら、温かいうちに5を流し込む。

step.8

温度を保つため、容器を布などで包み、更にビニール袋に入れて、温めたオーブンに入れてそのまま置いておく。(途中で開けない)

step.9

12時間したら状態をみて、固まっていることが確認できたら、冷蔵庫で冷やす。

step.10

食べる時に、お好みで上にココアパウダー、粉糖、カラースプレーをかけ、ミントを飾る。

ポイント

このレシピは温度が大切なので、温度に気を付けて作ってください。また、12時間放置する工程では、37℃~47℃の間で日の当たらないところに置いておけば、電子レンジの中でなくても大丈夫です。

チョコレートヨーグルトの感想

チョコレートヨーグルト

チョコレートの味がしっかりと感じられるので満足感があり、ヨーグルトの酸味で後味が爽やか。食感はババロアのようです。小さなお子さんでも簡単に作れるので、バレンタインの時期に親子で一緒に手作りをしても楽しいと思います!
(by記者)

ホセさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!

#23

スペイン王国 Spain
首都:マドリード / 通貨:ユーロ / 言語:スペイン語