多くの国々で愛されているヨーグルト。世界中の人々は、どんな風にヨーグルトを楽しんでいるのでしょう。このコーナーでは、ヨーグルトを使った正統派の料理から、リアルな家庭料理のアレンジまで、さまざまな国の方に取材。
ヨーグルト料理とヨーグルトにまつわるお話を紹介していただきます!
第117回目はフィリピン共和国です。レシピを教えてくれるのは、前回に引き続きカレンさんです。フィリピンにルーツを持つカレンさんから、ヨーグルトを使ったフィリピン料理を教わりました。
趣味はスリフティング(古着や雑貨探し)。ゴールデンドゥードルという犬種の大型犬2頭との時間を楽しんでいます。
私はフィリピンで生まれ、5歳のときに家族でハワイへ移住しました。そのため、フィリピンについては両親に聞いたり、SNSを通じて知ることが多いです。
フィリピンの気候は年間を通じて温暖な熱帯性で、雨季と乾季があります。食文化は、主に中国やスペインやアメリカなどの影響を受けています。代表的な特産品は、ヤングココナッツ(ブコ)やマンゴー、カラマンシー(柑橘類)などのトロピカルフルーツが有名です。海に囲まれた島国のため、魚介類も豊富です。そして、フィリピンの多くの伝統料理に欠かせないのが、魚やアミエビを発酵させた「バゴーン」と呼ばれる発酵調味料です。
ヨーグルトは日本と同様、朝食やおやつとして食べられることが多いです。プレーンのまま、またはフレッシュなトロピカルフルーツ、はちみつ、グラノーラと一緒に楽しみます。ヨーグルトのさわやかな味わいは、蒸し暑い気候で暮らすフィリピンの人々にとても好まれています。
ヨーグルト以外の乳製品では、牛乳をはじめ、オールパーパスクリーム(デザートによく使われる無糖のホイップクリーム)、練乳、エバミルク、チーズなどが一般的です。バターも料理やお菓子作りによく使われています。
フィリピンでは、ブコフルーツサラダはクリスマスや新年などの祝祭に欠かせない甘いデザートです。「ブコ」とはフィリピン語で「ヤングココナッツ」のことです。柔らかいココナッツの果肉を切って、練乳やクリーム、缶詰のフルーツと混ぜ合わせて作られるフルーツデザートサラダ。甘くクリーミーな味わいを冷やして楽しみます。従来はオールパーパスクリームと練乳でコクと甘みを出すことが多かったのですが、最近ではヘルシー志向から、脂肪分や甘さを控えたバリエーションも人気のようです。
明治ブルガリアヨーグルト
LB81プレーン
1カップ
ヤングココナッツの果肉
2カップ
(細切りシロップ漬け缶詰)
フルーツカクテル缶
2カップ
(または新鮮なトロピカルフルーツ)
練乳
1/4カップ
バニラエッセンス
小さじ1

ヤングココナッツとフルーツカクテル缶は、シロップの水分を切って果肉を取り出しておく。

器にヨーグルト、練乳、バニラエッセンスを入れ、混ぜておく。

ボウルに1を入れて混ぜ、2を加えて果肉が潰れないようにやさしくゆっくりと混ぜ合わせる。

3を冷蔵庫で冷やしたら、デザートグラスに盛り付けて完成!
ヨーグルトのさわやかさの中に、シャキシャキとしたココナッツの食感が楽しいデザートです。複雑な工程がない簡単レシピで、何かと忙しい12月にぴったり。カラフルなフルーツもテーブルに映え、パーティーシーズンの味方になりそうです。
(by記者)
カレンさん、ありがとうございました!
世界のヨーグルト料理、次回もお楽しみに!