研究と論戦を続けるなか、彼はバルカン半島に出かけました。そこでブルガリア地方に、100才を超える長寿者が多いことに着目します。そして、この地方で常食にしているヨーグルトに含まれている乳酸菌(ブルガリア菌)が腸内に増殖し、腐敗菌を追いだして腸内腐敗を防止していると考えました。彼のこの研究は、ブルガリア人医学生グリゴロフがブルガリアヨーグルトの中からブルガリア菌を発見したことにより、さらに発展します。
■ 「不老長寿論」
1907年、彼は「不老長寿論」のなかで人間の老化防止にブルガリア菌が有効であると唱えました。これは300歳も400歳も生きるということではなく、現代でいう生活習慣病改善、プロバイオティクスの考えの元となるものと言えます。メチニコフこそが腸内菌叢の重要性に気が付いた最初の科学者なのです。