ブルガリアからの贈り物
ヨーグルトの国、ブルガリア

ブルガリアでその年初めてヨーグルトを作る日


 「聖ゲオルギの日」
世界中どの国でも、食文化と年中行事は密接な関係にありますが、それはブルガリアでも同じ事。ブルガリアでは昔から、ヨーグルトは健康維持だけでなく、季節の節目を祝う重要な行事に取り入れられてきました。
例えば「聖ゲオルギの日」、この日の食卓には必ずヨーグルトをのせなくてはいけないことになっています。これはキリスト教の殉教者であり、羊飼いと家畜の守護神とされた聖ゲオルギの祭日で、この日から家畜の放牧が始まるため、家畜の健康と豊穣を願い様々な儀礼が行われるのです。昔は冬の間乳しぼりをしなかったので、家畜の健康と豊饒を祝う5月6日の聖ゲオルギの日が、その年初めてヨーグルトを作る日として、最も盛大に祝われました。この日に初めて搾った乳を新しいスターター(種菌)ではっ酵させてヨーグルトを作り、これを家族全員あるいは村人全てを招いて一緒に食べたのです。


 朝露を使ってヨーグルト作り
その1年のヨーグルトの風味が決定する新しいスターターはとても大切です。人々はその日の朝、植物についた乳酸菌をたくさん含む朝露を集めてミルクに入れ、はっ酵させてヨーグルトを作ります。一度おいしいヨーグルトができれば、後はその一部をスターターとして新しい乳に加えていく事で、その一年の家庭のヨーグルトの味が守れます。ヨーグルト作りは、夏の終わりを告げる10月26日の聖ディニタルの日まで続きます。この日から翌年の聖ゲオルギの日までは作り置いたヨーグルトを食べることになります
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